プールと再保険

各クラブは営業面ではお互いに競い合っていますが、大きなリスクは国際グループの下にプールした方が有利であると気付きました。このプーリングは契約的な協定によって規制されますが、そこではプールされるべきリスクと、加盟クラブ間でこれらのリスクをどのように分担するかが厳密に定められています。このプールは各クラブ保有限度額(2017年度は1,000万ドル)を超えるおよそ45億ドルまでのクレームについて互いに分担し合うシステムをとっています。下記のとおり、プール限度額(2017年は8000万ドル)をこえ、最大31億ドルまでのクレームに付いては国際グループがロイズ再保険市場で再保険契約を締結しています。(下記参照)このプーリング・システムは、一般再保険業者との契約よりはるかに高いリスクの保護を、実費で加盟クラブに提供しています。

プールクレームの再保険

国際グループは、1,000万ドルを超える最大30億ドル分のクレームについて超過再保険契約を締結しプール・システムを支えています。これは世界の海上保険市場で最大の単独契約です。現在油濁や船客以外のP&Iリスクについてこの超過再保険の限度額は31億ドルですが、油濁事故については現在最大10億ドルを限度としています。また用船者リスクについては別途個別の限度額を設けています。このように国際グループは世界船腹の大部分のリスクを互いに分け合うことで、加盟クラブのための最大容量の再保険を世界で最も良い条件で確保することができるのです。

国際グループの各クラブはこのプーリング・システムを通してリスク・シェアをしていることから、それぞれのクラブはメンバーの損害防止やそのコントロールだけでなく、メンバーの品質基準の維持などにつき共通の利害関係を有しています。

プール再保険プログラム 2017/2018

クラブのリテンション及びプール
一事故につき1,000万米ドル(以下ドルと表示)までのクレームは事故当事者が加入するP&Iクラブが負担します。(クラブ・リテンション)

プール
1,000万ドルを越えるクレームはプールの範疇となり、その内1000万ドルを越え4500万ドルまでをLower Pool  Layer、また4500万ドルを越え8000万ドルまでをUpper Pool Layerとしています。

超過再保険のしくみ
2017年2月より国際グループが手配する超過再保険のアタッチメント・ポイントは1億ドルに引き上げられました。

  • 超過再保険の第1層(1st Layer:1億ドルから6億ドルまで)は、その55%が超過再保険主契約で、30%がハイドラによる再保険、また残りの15%は別途複数年再保険契約を締結しています。
  • 第2層(2nd Layer:6億ドルから11億ドルまで)は、その85%が超過再保険主契約で、15%は別途複数年再保険を締結しています。
  • 第3層(3rd Layer: 11億ドルから21億ドルまで)は、100%が超過再保険主契約となっています。

オーバースピル再保険
上記、超過再保険契約の限度額を上回るクレーム(21億ドルを越え31億ドルまで)の10億ドル分についても共同で再保険契約を手配しています。

ハイドラ再保険は、Lower Pool Layerのうち3000万ドルから4500万ドルまでの 100%を引き受けており、Upper Pool Layer(4500万ドルから8000万ドルまで)の92.5%を引き受けています。Upper Pool Layerの残りの7.5%は当該クレームが発生したクラブが負担することになっています。

8000万ドルから1億ドルまでのLayerは100%ハイドラ再保険にかけています。またハイドラは、1億ドルから6億ドルのLayerの30%も再保険を引き受けています。

個別再保険契約
超過再保険の第1層及び第2層(1億ドルを越え11億ドルまで)に付いて、それぞれ5%ずつ3つの複数年再保険契約を別途契約しています。

油濁事故と船客に係る責任
油濁事故のてん補限度額は10億ドル、船客に係る責任については上限20億ドル、船客と船員に対する責任は30億ドルの限度額が別途設定されています。

用船者リスク
用船者リスクに関する契約については、油濁を含むP&I包括契約があり、その限度額は3億5000万ドルです。

国際グループ協定(IGA)

国際グループ協定(International Group Agreement)は各クラブがプーリング協定を実行するにあたり、クラブ間の協力を確実にすることで、相互システムの下支えとなっています。IGAとその解説はIGのウェブサイトに掲載されています。

緊急連絡先


営業時間外や週末にUK P&Iまでご連絡される際は、"After Office hours"をクリックしていただき、最新の担当者リストとその携帯電話番号をご参照ください。

シップ・ファインダー


この加入船舶検索機能「シップ・ファインダー」は基本的に毎日更新されています。船舶の登録情報を更新されたいメンバーは通常コンタクトしている保険引受け担当者までご連絡ください。