回覧08/18 - EU規制 2271/96 (ブロッキング規則)

回覧08/18 - EU規制 2271/96 (ブロッキング規則)

アウトライン

  • 国際グループは、米国の二次的制裁の再開に起因するいくつかの実質的な影響を確認するため、米国(OFAC)および欧州の対応国と広範囲に取り組んできました。
  • ブロッキング規則のもとでは、EU加盟国の自然人またはEU内に設立された法人は、EU内の他の法人が米国規制を遵守することによって損害を被る場合は、損害賠償を求めることができます。
  • EU加盟国は、EUの規制を遵守することが義務付けられています。  
  • しかし、EU事業者の権利について記載しているガイダンスノートの第1条5項では、ブロッキング規則の条項にならって、各自が経済状況を判断し、イランとの取引の開始・継続・停止を決定するとしていることにご留意下さい。
  • メンバーは、欧州委員会が発行した付属書 および ガイダンスノート をご参照ください。 

メンバー各位 

EU規制 2271/96 (ブロッキング規則) 

背景
2018年5月29日発行のクラブ回覧4/18では、米国政府が中国、フランス、ドイツ、ロシア、英国、米国、EUとイランとの間で合意された包括的共同作業計画(JCPOA)から離脱を決定したことにより生じる、船主および保険会社への潜在的な影響についてお伝えしました。

これまでにお伝えしたように、JCPOAからの米国の離脱と、JCPOAに基づき制裁解除されていた核関連法の制裁条項の復活は、イランとの海上貿易とこれに関連する保険に大きな影響を及ぼすと思われます。
 

EUがJCPOAを維持するために取った措置

EUは、JCPOAの枠組みの下で確立された合意事項を維持し、また、欧州企業とイラン間の貿易活動を継続し、米国の二次的制裁の域外適用除外を目的として、欧州理事会規則(EC) No 2271/96(いわゆるブロッキング規則)の付属書を一新しました。上記付属書は、2018年6月6日付の欧州委員会委任規則(EU)2018/1100により、2018年8月7日に有効となりました。

新しい付属書は、1996年のイラン制裁法以降に定められたイランとの貿易に関連する米国の法律や規制その他について記載しています。これらは、2016年1月16日以降、JCPOAにより免除となっているものです。

しかしこれらの免除は、石油貨物輸送を含む特定の貿易活動については、2018年8月6日から11月4日にかけて段階的に不適用となるため、それまでに該当する契約は完遂するか終了させなければなりません。 

本回覧には新しい付属書が添付された欧州委員会委任規則(EU)2018/1100 と 欧州委員会発行のガイダンスノート を添付しています。

国際グループは、米国の財務省外国資産管理局(OFAC)、欧州対外行動局、欧州委員会、英国財務省、外務省およびEU加盟国と広く交渉の場を持ち、米国の二次的制裁の再開による船主および保険会社への影響、そしてEUの自然人と法人が、一方で復活した米国の制裁措置を遵守し、また一方でブロッキング規則に基づいて行われる民事訴訟によって法律上の訴訟に晒されているという潜在的で複雑な法的シナリオを説明しようとしてきました。

ブロッキング規則のもとでは、EU加盟国の自然人またはEU内に設立された法人が、EU内の他の法人が米国規制を遵守することによって損害を被る場合は、その遵守した法人に対し損害賠償を求めることができます。またEU加盟国は、EUの規制を遵守することが義務付けられています。

しかし、EU事業者の権利を示しているガイダンスノートの第1条5項では、ブロッキング規則の条項にならって、各自が経済状況を判断し、イランとの取引の開始・継続・停止を決定するとしていることに注意が必要です。

状況は複雑であり、ブロッキング規則がどのように履行され実施されるかは国によって異なります。

ブロッキング規則―承認申請手続きについて

ブロッキング規則が適用となる自然人または法人(同規則第11条)は、同規則を遵守し、米国の規則に従わないことで、その利益が著しく損なわれることが証明できる場合には、同規則第5条に基づき、同規則の適用免除が容認されるとしています。ガイダンスノートの第3条16項から20項では、米国規則を違反することにより重大な損失を被る場合において、新しい付属書に記載されている米国域外規則を遵守するための承認申請手続きを示しています。 想定される承認手続きは、個々のEU事業者ごとの申請、または利害関係が十分に均質な場合は複数の事業者が共同で申請することが認められています。このガイダンスの発表後、国際グループは、適用除外の承認の必要性および国際グループ加盟クラブを代表して共同での申請の可能性につき、欧州委員会および欧州対外行動局に更なる問合せを行っています。

米国の制裁に抵触する行為を含む契約の不履行による損失のために、他のEU事業主から損害賠償請求を受ける可能性のある、EU加盟国の船主は、米国制裁措置に違反したことに対するOFAC による法的措置から事業上の利益を守るため、ブロッキング規則の適用除外申請を検討することになるかもしれません。国際グループでは引き続き状況を注視し動向を見守る予定です。

国際グループのすべてのクラブは同様の回覧を発行しています。

以上

UK P&Iクラブ 日本支店

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