15b/08 - 予定外保険料に関するQ&A

予定外保険料に関するQ&A

Q1. なぜ予定外保険料か?

A. UKクラブは2007年2月期および2008年2月期決算において、かなりの経常損失を計上しており、現時点で予想される今決算期の投資収益はゼロあるいはマイナスが見込まれています。理事会は、資産の目減りと負債の拡大の兆候を憂慮し、最も不安定な投資状況のもとでは、損失を出している過去の保険年度勘定の負荷を、将来の年度に先送りするのではなく、今立て直すべきであると決議しました。

Q2. なぜ今なのか?

A. 保険料の徴収については、クラブの財務計画および保険料引上げの議論の中で決定しています。予定外保険料を徴収するに至った要因は現在顕れているもの(投資の先行き不安と為替差損に加え、プール負担金および過去の追加クレームの増加)です。投資とクレーム双方の状況が今年度決算時までに上向かないとは言い切れませんが、理事会は将来に対する期待ではなく現状で予測されることをベースに考えることを由としています。

Q3. なぜ2006年にさかのぼるのか?

A. 予定外保険料は、勘定未閉鎖保険年度(2006、2007、2008年度)を対象にしています。2006年と2007年の両年度の損失は例外的に激増したプール・クレーム(*)により特徴付けられますが、現在の財政状況に負荷を与えているのは、すべての勘定未閉鎖年度の収支損であるため、ある年度だけに限って保険料を徴収することはできないと考えました。(* 2006年度は1件につき600万ドル以上、2007年度は700万ドル以上のクレーム)

Q4. なぜそんなに?

A. 当クラブは、現在の財務状況をベースに、現時点で見積っている2006年、2007保険年度の損失を軽減するため予定外保険料のレベルを決定しました。2008保険年度の予定外保険料は、2009年10月の理事会においてより正確な数字が明らかになった時点で見直されます。

Q5. 何が変わったのか?

A. 通常、クラブの財政状態は3ヶ月ごとに検証されており、8月20日時点での各勘定未閉鎖保険年度のクレームは5月20日以降予想以上に悪化しています。さらに既に勘定閉鎖した古い年度のプール・クレームやアメリカにおける後遺症クレームの増加もあり、期首のクレーム予想額より半年で2,600万ドルも悪化しています。過去において通常であれば、このような保険収支の赤字は投資収益で補填できましたが、現在の投資環境においてはそれも期待できなくなりました。クレームにしても、投資環境にしても短期間で状況が回復するとは考えにくいため、予定外保険料により資本の充実を図り、これ以上自由準備金を消耗することを避けなければいけないことが明らかとなった次第です。

(予定外保険料については、5月のクラブ回覧(07/08)を発行した時点では、2006年度以降の年度でいずれも保険収支が赤字でしたが、準備金の取崩しと相応の投資収益を期待していたため、予定外保険料は見積っていませんでした。しかし5月以降に2006年度、2007年度を含めたクレームが予想外に悪化したことと、9月中旬以降に金融市場が突然悪化したことにより、クラブの予定外保険料ゼロの方針を修正せざるを得ませんでした。) 

Q6. なぜ、来年の保険料をもっと上げることをせずに過去の予定外保険料を選んだのか?

A. 理事会では、将来の年度の保険料は将来のリスクと予想されるクレームに基づいて決定すべきであるとしています。もし投資収益が目標の5%を上回ることが確実であったならば、投資収益は過去の年度の損失を補填できるので、そのような選択も考えられたでしょう。保険収支も赤字で投資損失が懸念される現状では、理事会は過去の保険年度勘定を収支ゼロに持っていく以外に方法はありませんでした。

Q7. なぜ12.5%の保険料引上げか?

A. クラブは、将来世界的に景気が減退し、海運業界の活況もスローダウンしてくれば、クレームも減少していくであろうと考えております。ただどのように予想しても、クレーム傾向がマーケットの傾向をフォローするかどうかを正しく判断できるのは、数年が経過した時点で振り返ることのできる実績のみです。今回の保険料引上げについては、クラブの来年度支出予想額を反映して設定しています。

Q8. ハイブリッド資本は、予定外保険料を徴収しないために起債したのではないのか?

A. いいえ。 ハイブリッド資本は、資本強化が求められるソルベンシー2規制に対応するための追加資本であり、追加保険料やクレームの支払いに対応するためのファンドではありません。

* クラブが起債したハイブリッド資本とは、金融当局あるいは格付機関により自己資本への組入れが認められている種類(Innovative Tier 1)の永久劣後債です。その概要は、1)その債券に償還期限の定めがなく(最初の5年は非償還期間、その後はクラブの意志により返還可能)2)清算時の返済順位がメンバーの保険金支払を含む一般債権に劣後します。3) 金利については、当初5年間は9%の固定金利で、その後は設定したスプレッドを加算した変動金利が適用されます。4)利払いはクラブの意思によって繰延べが可能です。

Q9. 今後の予定外保険料の可能性は?

A. 理事会は、今後の予定外保険料の必要性をなくす意図で今回の決定をしました。

Q10. なぜ投資収益で損失を補填できないのか?

A. 当クラブは将来投資収益を見込んでいますが、2009年2月期決算年度については、慎重に見積もって黒字を見込むことはできません。当クラブでは、2007年10月の早い時点で、株式保有比率を2%まで激減するという重大な決断をし、またクレームの支払割合に応じた通貨で投資しています。世界の金融不況のショックを緩和するこれらの措置を講じたにもかかわらず、いかなる投資ポートフォリオでも、現在起きている強い連鎖的衝撃から逃れられるとは考えられません。

Q11. スイス・リーの再保険契約は?

A. 再保険契約期間が経過中です。今年度を過ぎれば10年契約の残りの1年を残すのみとなります。クラブはこの再保険で既にSection1条項の上限である1億1000万ドルまで再保険回収を計上しましたが、Section 2条項において50万ドルを越す高額クレームが対象となっています。しかしこの契約では、再保険期間のクレーム総額が一定額を超えた場合に、7000万ドルを上限として再保険カバーされることになっており、現状ではクレームがまだその額を超えていません。クラブはまた用船者固定保険料契約(Charterers fixed premium business)などの他の種類の任意再保険なども有効に活用しています。

Q12. プール負担率は?

A. 当クラブのローワー・プール(Lower Pool)シェアはクレーム実績向上に伴い、ここ数年は下がっています。しかし、負担率が下がっているにもかかわらず、2006年度のプール負担金は8300万ドル、2007年度は7000万ドルが見積られています。

Q13. 2009年度も予定外保険料があるのか?

A. 理事の判断は大変厳しいものですが、クラブの資本強化措置は講じているので今後に向かってクラブはより磐石な体制ができます。2009年保険料引上率 (General Increase) は来る年度の支出予想を反映したものです。

Q14. なぜクラブは、海運市場が冷え込みクレームが下降するのを待てなかったのか?もう少し待ったほうがメンバーにとってより公平ではなかったか?

A. 何も行動せずに、クレームがフレート・マーケットと歩調を合わせすぐに減少すると推測することは慎重さに欠けるでしょう。過去のパターンによると、クレームのタイプによっては多少良くなるものもありますが、将来クレーム傾向が下降してゆくタイミングとその幅を確実に予想することはできません。

(理事会で懸念している事は、船員不足と経験不足の問題や新造船建造ラッシュによる船舶の航行に伴う事故、つまり岸壁損傷、衝突、座礁、船骸撤去など特に高額な事故の増加、および船員の傷病クレームの高額化です。)

Q15. この予定外保険料の徴収は、市場の信用不安や現在の金融市場危機の結果なのか?

A. ある意味そうです。なぜなら世界的金融市場の変動が今決算年度の投資収益に悪影響を及ぼし、2009年度にかなりの不確実性要素をもたらしたからです。しかし2006年、2007年度の損失はクレームの悪化による結果です。

Q16. 支払期日はいつか?

A. 2006年度の予定外保険料の支払期日は2009年3月、2007年度は同6月です。両年度とも請求書は2008年11月に発行させていただきます。

Q17. UKクラブはプール・クレームの急増にかなり衝撃をうけたとしているが、そのために昨年プール・サーチャージを徴収したのではないか?

A. プール・サーチャージは、2006年、2007年のプール負担増の経験をもとに、2008保険年度に想定されるプール・クレームに対応するためのもので、将来の負担であり、過去のものに対応するものではありません。現在UKクラブのプール・クレーム負担額は、(アッパー・プールに対するハイドラおよび国際グループ再保険契約の第1層の負担を含め)2006年度は8,300万ドル、2007年度は7,000万ドルと見積もられています。このプールの衝撃がUKクラブの最終予想支払保険金額に占める割合は2006年度については27%、2007年は21%にもなります。一方、UKクラブがプールに請求したクレームは2006年度は700万ドル、2007年度は1700万ドルにしかなりません。尚、2009年度も、2008年度と同様のプール・クレームを想定しています。

ちなみに、プール・クレームは現在も上昇しており、11月上旬に2007年に発生した2件のプール・クレームの見積額がそれぞれ1900万ドルと4500万ドル引上げられ、勘定閉鎖年度の2005年のクレームですら、見積額が850万ドル引上げられたケースがあります。

Q18. 今回の予定外保険料は、2009年保険更改で各社のロス・レコードに加算されるのか?

A. はい、加算されます。通常通り、保険更改では保険料引上率(General Increase)を各フリートに適用した後、いただいた保険料に対する保険リスクや成績を加味して来年度保険料率を提示いたします。

Q19. 解除保険料率の計算根拠は何か?

A. クラブ回覧 (15/08) でご案内しましたが、理事会は解除保険料率の計算根拠を改め、下記の通り料率を訂正いたしました。

2006保険年度: 年間総保険料の30%とします。(計算根拠は予定外保険料+10%です)

2007保険年度: 未払いの4回目保険料プラス年間総保険料の35%とします。(予定外保険料+10%)

2008保険年度: 未払いの3回目、4回目保険料プラス年間総保険料の35%とします。(予定外保険料見積+15%)

2009保険年度: 年間総保険料の25%とします。

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