事故の教訓: カーゴホールドへの転落

Date: 11/10/2017
Source: Loss Prevention
事故の教訓: カーゴホールドへの転落

船種:バルクキャリア

事故の概要

次航の貨物を積載する準備のため、船員がカーゴホールドの清掃に当った。当時、船舶は航行中で、海上は殆ど揺れのない状態と記録されていた。ホールドの上部を洗浄するため、タンクトップに立てられた足場に高圧洗浄装置を設置した。足場は高さ約6メートルの場所で安定するよう船の構造物に固定された。さらに、足場上で船員が安全ハーネスを装着できるよう、ホールドには命綱が取り付けられていた。足場を移動させる必要が生じたため、乗組員は足場を固定するラッシングを外し、それをタンクトップの向かい側に付け替えた。この作業中に足場にいた船員はバランスを失い、タンクトップに落ち重傷を負った。本船は、けが人のヘリコプターによる救助のために離路した。

分析

当該船員は、事故前に命綱から安全ハーネスを外していたことは明らかである。高所作業を実施する場合、どんな状況においても、慎重に計画し、適切な安全予防措置を実施する必要がある。海上でこのような作業を行うことは、予期せぬ船の動きや利用可能な設備の制限を考慮して、特に注意深く考慮する必要がある。ホールド・クリーニングを行う場合、次航の貨物を積込む準備ができたクリーンホールドを提示するという商業上の要求を満たすために、船員が不合理なリスクを負うべきではない。

事故の教訓

  • 船員が海上で高所作業を行う必要性は、常に慎重に評価されるべきで、リスクアセスメントの対象となる
  • ホールド・クリーニングを行う場合、運航上のあらゆる必要事項に増して、船員の安全を優先すべきである
  • 高所作業中では、安全ハーネスは常に命綱や船体の固定された場所に取り付けて置かなければならない
  • 高所作業は、常に適切に監督され、作業許可の対象となる
  • 船員は誰でも、作業に安全上の不安があると考える場合は、その作業をやめ、状況を再評価すべきである

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