事故の教訓:熱による大豆貨物の損傷事故

事故の教訓:熱による大豆貨物の損傷事故

船種:バルク・キャリアー

事故の概要

本船は、北米で極東向けの大豆貨物を満載した。冬季の北太平洋を航行し、経由港で補油するよう指示を受けた。

荷揚港に着岸後、荷受人側のサーベイヤーが貨物の表面を検査したが、外見上問題がなかったため、荷揚げが開始された。

4日後、ホールドの一つで、黒く変色した大豆がタンクトップ付近で発見されたため、荷揚げが中止された。より入念な検査を行ったところ、変色し非常に温かく塊となった貨物の層が、タンクトップの上、約40cmほどの深さに広がっていることが判明した。

本船および貨物関係者は直ちに、ホールド内の損傷した貨物と問題のない貨物を効果的に分離するための適切な措置を取り、荷揚げを再開することを決定した。

分析

損傷した貨物は、燃料油の二重底中央タンクの寸法と一致する範囲に限られていることが明らかとなった。

貨物損傷の原因調査の結果、この燃料油タンクは補油時にフルとし、その後の航海で全て消費されていたことが判明した。

燃料油タンクの加熱記録によれば、タンク内の燃料油は50℃以上にヒーティングされており、燃料の効率的な移送に通常必要とされる温度をはるかに上回っていた。

したがって、燃料油タンクからの熱伝導が貨物損傷をもたらしたと結論付けられた。貨物損害が発見された後、すべての貨物を適切に分離して荷揚げすることに荷受人が進んで協力したことは、関係者の損失軽減に大きく貢献したといえる。

事故の教訓

  • 熱に弱い貨物を、加熱された燃料油タンクの近くに積載することは、可能な限り避ける。
  • 燃料油タンクの加熱が必要な場合は、燃料のスペックを考慮し、効果的な燃料移送に必要な最低限の温度に制限する。
  • 燃料油タンクを加熱する際、燃料油の指定温度が適切に保たれるよう、注意して蒸気を制御する。
  • 燃料油タンクの温度は厳密に監視し、記録しなければならない。
  • 加熱コイルとバルブが正しく機能するように定期的にチェックする必要がある。
  • 本件は、本船及び貨物関係者の共同作業により、問題を解決し損失を最小限に抑えたという貴重な例を示している。

Emergency Contacts


If you need to call our offices out of hours and at weekends, click After Office hours for a up to date list of the names of the Duty Executives and their mobile phone numbers. 

Ship Finder


This Ship Finder is updated on a daily basis. Members who need to advise the Club of updates to their recorded ships' details should advise their usual underwriting contact.

You are currently offline. Some pages or content may fail to load.