事故の教訓: パイロットの怪我

船種:タンカー

事故の概要

積荷のための入港に備えて、パイロットの指示に従い左舷のパイロットコンビネーションラダーを用意した。船長はパイロットボートが風下に来るように本船を操船したため、パイロットは問題なくボートからラダーに乗り移った。パイロットボートの乗組員は気付かなかったが、ラダーの端の引き綱がパイロットボートの舷側にあるクリートに絡まっており、ボートが離れたとき、ラダーは伸び本船から引っ張られた状態となった。その時、パイロットはラダーを上っている途中であったが、引っ張られたラダーが切れて海に振り落とされた。ラダーは一部が千切れてパイロットボートのプロペラに絡んだため、ボートは動力を失い、パイロットを救助することが困難となった。パイロットを救助したときには、頭部に重傷を負っていたことが判明した。

分析

パイロットは航海の最も重要な場面で、船舶の安全航行を支援するという重要な役割を担っている。乾舷の高い船舶への乗下船は、常に大変な作業であり、荒天のときはなおさらである。したがって、パイロットの乗船準備とその手順は、確実にパイロットや索具を扱う者の安全を確保するために、SOLASの要件に厳密に従うことが最も重要である。本件に関連しては、パイロットボートに絡まったり、パイロットの安全な乗下船を妨げたりするような、引き綱やループ、その他ロープなどはパイロットラダーに取り付けるべきではない。パイロットには欠陥ラダーのある船舶への乗船を拒否する権利がある。この場合には深刻な遅延を生じることとなる。


事故の教訓

  • パイロットラダーおよび索具は、SOLAS要件に準拠して設置され、維持管理しなければならない。
  • 引き綱やその他の障害物の使用は禁止する必要がある。
  • パイロットラダーの設置は、責任あるオフィサーの監督下で行わなければならない。
  • 乗組員は、事故発生時に迅速な警告と支援ができるように、パイロットボート及びパイロットの乗下船作業に関し、注意深く監視しなければならい。
  • パイロットやパイロットボートの乗組員は、索具の不備や不適切な取り付けに関し注意を払わなければならない。

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