”Lessons Learnt”

P&I保険やクレーム処理に直接影響のある事故について検証し、メンバーが必要とする実務的な事故対応に関する助言をまとめ、本ページでご紹介します。

豊富な経験

毎年、当クラブには何千もの事故報告があり、クレーム処理専門スタッフや船員経験者、弁護士資格を持つスタッフがその専門知識と経験をもってクレームを処理しています。過去50年間に渡るロスプリベンションへの取組みにより、当クラブには海上リスクに関する驚異的な数の技術的ノウハウが蓄積されています。ロスプリベンション・チームは当クラブが取り扱ったクレームの実例をもとに、同様の事故を回避するために学んできた教訓をお示しします。


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Date: 20/09/2017
石炭貨物の揚げ荷中、あるホールドでカーゴのレベルが下がり、ブルドーザによるトリミングができる状況となりました。ホールド内ラダーはトランク内にあり、その開口部はメインデッキとホールド下部部分のみにあるという完全な閉鎖区域となっていました。3等航海士は乗組員2人にカーゴホールドのアクセスハッチを開け、入口に換気ファンを設置するよう指示しました。
Date: 23/08/2017
本件のバルク・キャリアは船舶で混みあう指定の錨地での投錨を指示され、2隻の錨泊中の船舶の間を微速で北向きに進路をとって前進し、次いで指定ポイントに向け左舷に舵を切りました。その際船長は右舷側に船舶が停泊していること気付いたため全速前進をかけて回頭すべく指示しましたが転針できず、停泊船の船首に右舷が衝突してしまいました。これは停泊船の前方に近接して横切らないという基本的鉄則だけでなく、潮流や風の状況、船舶の位置確認や緊急対応計画の整備や、ブリッジでのコミュニケーションの不足などが事故の教訓としてあげられます。
Date: 17/08/2017
新造バルカーのホールド2か所に貨物を積荷中、500トンの燃料油(HFO)を両舷の2番燃料タンクに補給したところ、作業終了直後に左舷側タンクの燃料が減少していることが遠隔測定システムにより発覚しました。結果的に、約2,200トンの貨物を積んだ第3ホールドに約60トンの燃料油が漏れており、多大な損害が発生しました。この事故から得られる教訓としては、建造後初の航海の際は船の構造上の重大な欠陥が発見されることが多いため、航海前に、ホールドに隣接している燃料およびバラストタンクのふたがきちんと密閉されていることを確認しなければならない、ということです。また仮にこの確認を怠り、ふたの密閉性が確保されていなかった場合は、不堪航(Unseaworthy)と判断される可能性もあります。
Date: 09/08/2017
貨物を満載していたバルクキャリアが、強風により荒れている地中海を航行していた際、事故は発生しました。メイン・デッキとハッチ・カバーを洗浄するため右舷側のホースを使用していた船員が、デッキに押し寄せた波によって、カーゴ・ホールドのハッチ・コーミングに向かって流され、治療のため緊急に離路しなければならないほどの怪我を負ったのです。この事故からの教訓としては、デッキでの作業を指示する際は天候状況等を十分に考慮すること、また、悪天候時にデッキでの作業がどうしても必要な場合は適切な安全用具を使用し、ブリッジの見張り員に事前に伝えること、などが挙げられます。
Date: 02/08/2017
本船は西アフリカで最初の港で積荷を終えた時には不審な者は発見されなかったものの、2つ目の寄港地で2名の密航者が発見されました。密航者は積荷港でステベドアの助けを得てデッキクレーンの台座にある小さなスペースに潜り込んでいたことが分かりました。
Date: 26/07/2017
船舶の補油作業にあたり、安全管理システムの履行を怠り、バンカリング・チェックリストにチェックはしたものの、実際に確認作業をしなかったために発生した漏油事故を事例に教訓を考察しています。
Date: 20/07/2017
本船は北北西向きで着桟し、荷降しのため岸壁に左舷をつけ停泊していました。早朝から北西の風は次第に強風となってきました。船長は係留ロープを増やすよう指示しましたが、左舷正横からの突風のために対岸の岸壁に衝突し、岸壁と船体の双方に大きな損傷が生じました。
Date: 20/07/2017
本船錨泊中に、チーフエンジニアはフィッターにアンカーケーブル・ストッパーのロックピンを作製するよう指示しましたが、フィッターがアングルグラインダーに仕様外の大きなディスクを取り付けて作業を行った為、ディスクが粉々に割れ、その破片の一つが保護面を貫通しフィッターの右目に深刻な傷を負わせました。
Date: 10/07/2017
エンジンルームでのスチームパイプ修理の不備により10人の死者が発生する事故につながりました。これは業務に伴う危険性に対する認識の甘さ、作業工程の説明不足、言語の問題で意思疎通に支障があったことが原因でした。
Date: 12/06/2017
船種:タンカー 事故の経緯:一等機関士がボイラーバルブ・ガスケットの不具合を点検をする際、2等・3等機関士にバルブ内の蒸気を排出するよう指示しましたが、一等機関士がバルブを開けた途端、高熱の蒸気が噴出し大火傷を負いました。

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シップ・ファインダー


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