組合員各位、

欧州委員会の国際グループ・クラブに対する調査 

2010年8月26日、欧州委員会は国際グループに加盟のP&Iクラブ間で行われている協定につき、EU競争法に基づく調査を開始すると発表しました。

同委員会は国際グループに対し、保険料率開示手続き（Quotation procedures）と解除保険料（Release calls） に関わる取決めが、クラブ間の競争を抑制し船主に損害を与えてはいないかを検証したい旨を伝えてきました。同委員会はまた、商業保険者がP&I保険市場から排除されているかどうかも検証したいとしています。これらは1980年代及び1990年代の2度にわたって行われた国際グループ協定についての調査で、同委員会がすでに検討してきた事柄です。これら2度の調査の結果、同委員会は国際グループ協定について正式に競争法の適用除外を認めております。

国際グループ及びその加盟P&Iクラブは、同委員会担当チームに協力し、今回の調査で同委員会により提起された問題について取り組んでおります。国際グループの見解をまとめた概要を添付しましたので、欧州委員会による調査に関する現状について、ご理解いただけると思います。

最近、調査の一環として各クラブは、同委員会より今回の調査に関する情報についての質問書を受領しました。質問書では各クラブのメンバーの連絡先を含む情報が求められています。同委員会は通常このような秘密情報についてアンケート調査を行いますが、それらを厳格な守秘義務のもとで取扱っています。国際グループでは、最近いくつかの船主が同委員会より今回の調査に関する情報を求める質問書を受けたと聞いております。

今後、同委員会は他の船主にも意見を求めてくるかもしれません。船主の皆様は、ご回答にあたり独自の法的アドバイスを求めていただいても差し支えありません。

本件に関してさらに情報をお知りになりたい場合は、当クラブまでお問い合わせ下さい。