01/14 - 2014保険年度

Trulli

アウトライン

  • 各クラブの保有するリスク(リテンション)の限度額は900万ドルに据え置かれました。
  • グループ・プールは、限度額が8000万ドルに引上げられましたが、引続き3層で構成します。
  • 超過再保険第1層でのグループ共同保険「ハイドラ」の負担割合は、30%に据え置かれました。
  • 超過再保険契約のうち1億ドルを超え11億ドルまでの2層の5%について、別途、3年間の固定再保険料ベースの再保険契約を契約しました。
  • 合衆国航路タンカーの追加保険料はゼロとなりました。
  • 各船舶の総トン数あたりの再保険料率は、全ての船種で引き上げられています。

組合員各位

2014保険年度

国際グループ・クラブのプール協定

2014保険年度は、各クラブが保有するクレームの限度額(Club Retention)は900万米ドルに据え置かれました。国際グループのプール限度額(Pool Retention)は1,000万ドル増加して8,000万ドルとなり、引き続き、国際グループのキャプティブ「ハイドラ」による再保険は継続されました。ハイドラの再保険料は、国際グループの再保険料に含まれています。ハイドラ共同保険は、超過再保険契約の第1層の30%を負担しています。

プールは、引続き3層の構造で、900万ドルを超え4,500万ドルまではLower Pool、4,500万ドルから6,000万ドルまではUpper Poolです。この層ではクレームが発生したクラブは10%を負担します。さらに6,000万ドルから8,000万ドルのTop Pool Layerでは、クレームが発生したクラブは5%を負担することになっています。

2014年度には、国際グループで、1億ドルから11億ドルのレイヤーの5%について、別途3年契約の固定保険料ベースの再保険契約を締結しています。 

再保険契約

2014保険年度について国際グループの超過再保険契約のマーケット・レートは、大幅に引上げられました。

2014年度のグループ再保険(総トンあたり)の料率は、下記の通りとなります。

船種カテゴリー 2014年度料率 昨年比(%)昨年比(金額)(総トンあたり)
DIRTY TANKERS $0.7963+5.26%$ 0.0398
CLEAN TANKERS$0.3415+ 5.24%$ 0.0170
DRY CARGO VESSELS$0.5203+ 5.28%$ 0.0261
PASSENGER VESSELS$3.7781+ 20.00%$ 0.6298
オーバースピル再保険

クレームが、万一20億8千万ドル(つまりグループの超過再保険の限度額)を超えた場合、その超過額あるいはオーバースピルと呼ばれるクレームは、国際グループ・クラブでプールされます。このオーバースピル・クレームに対するグループ・プールの総限度額は、従来どおり国際グループに加盟するクラブの全船舶についての、1976年船主責任制限条約における物的責任制限金額の2.5%相当額となっています。

メンバーは従来どおりルール第22条に従い、究極的にオーバースピル・コール、つまり加入船舶の条約上の上記限度額までの支払責任を負っているということになります。2014年度にグループは、各クラブに代わりグループ超過再保険を超えた10億ドル分のオーバースピル・クレームについて再保険契約を締結しました。各クラブが、それぞれのメンバーからオーバースピル・コールを徴収する必要性を軽減するために、同再保険が全グループ・クラブに適用されます。

油濁制限

保険約款第5条B項(ii)に従い、理事会は2014年2月20日グリニッジ標準時正午より、油濁に関するクレームに対し、クラブが責任を負う金額の総額を、 「賃借人もしくは裸用船者以外の用船者でない船主もしくはその代理人により加入した船舶に関しては一出来事あたり10億米ドル」とすることを決定しました。

船客及び船員に対するてん補限度額

保険約款第5条B項(iii)に従い、2014年2月20日グリニッジ標準時正午より、クラブが一切のクレームに対して責任を負う金額の総額は、「賃借人もしくは裸用船者以外の用船者でない船主もしくはその代理人により加入した船舶につき、船客の責任に関しては一出来事あたり20億米ドル、船客及び船員の責任に関しては一出来事あたり30億米ドル」とします。

P&I戦争危険付保

2014保険年度のP&I戦争危険特別担保についてはクラブ回覧02/14をご参照ください。

用船者P&Iカバー限度額

クラブ保険約款第2条前文ただし書き�に従い、理事会は下記の通り決議しました。 「2014年2月20日グリニッジ標準時正午より、組合における船舶の加入が、賃借人もしくは裸用船以外の用船者あるいはその代理人で行われ、保険約款第2条に規定する危険について、それら用船者に提供される保険に関するクラブの責任限度額が1億ドルを超える場合、組合員は、一出来事から生じた危険について1億ドルを超える金額を組合が再保険者から回収しない限り、組合から回収することはできない。」

合衆国油濁危険 - 追加保険料

2014年度については、料率はゼロに引き下げられたため、今後は合衆国航路について申告をしていただく必要は無くなりました。この決定は、国際グループが契約する再保険での、タンカー事故の成績が継続的に改善しているためで、タンカーによる重大な油濁事故がない限り、当該保険料を継続して引下げるという方針に従ったものです。

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  • 18209 - Circular1_14_2014_Policy_Year 44 KB

    2016/05/16

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Staff Author

PI Club

Date2014/01/28