回覧03/15 - ウルグアイにおける油濁事故対応の契約要件

Trulli

アウトライン

  • ウルグアイでは油濁清掃業者(OSRO)との契約要件が2015年2月20日より新たに発効します。
  • この要件はウルグアイ規則に基づくもので、同規則の英文翻訳版は本回覧に添付されています。
  • 本規則では、本回覧記載に該当する船舶は、ウルグアイ水域内の港あるいは錨地に入る少なくとも24時間前までにOSROとの契約を締結することを要求しています。
  • 2社のOSRO(Cintra Golantex及びLasimar)がウルグアイ・コースト・ガードにより認可を受けています。両社の契約書は船舶の油濁事故対応契約に関する国際グループのガイドラインに沿っております。

組合員各位

ウルグアイにおける油濁事故対応の契約要件

背景

2015年2月20日に、ウルグアイでDisposición Marítima No.149という規則が発効します。本規則の一連の規定の中で、特に船主に対し、ウルグアイ・コースト・ガードの認可を受けた油濁対応業者(以下、OSRO)との契約が求められることとなりました。本規則は2012年11月23日付ウルグアイ法No.19.012の下で制定されました。本回覧は、本規則の骨子をまとめたものです。

概要

本規則は、ウルグアイの港あるいは同水域内の錨地に入る以下の船舶について、少なくとも24時間前までにウルグアイ・コースト・ガードが認可したOSROとの油濁対応清掃契約の締結を現地代理店(ウルグアイ籍船以外の場合)に要求しています。

  1. すべてのタンカーあるいはバージで、サイズは問わない
  2. ウルグアイ当局が座礁あるいは沈没につながる可能性のある欠陥があると判断したすべての船舶
  3. ウルグアイ水域の錨地に24時間以上停泊するすべての船舶
  4. ウルグアイの排他的経済水域(EEZ)で資源探査或いは資源開発に従事するすべての船舶

ウルグアイ籍船については、船主が直接OSROと契約することができます。

国際グループは、本規則のために認可されたOSROは現在、Marine Environmental Care Lasimar S.A. 及び CINTRA Golantex S.A.の 2社があると理解しています。船舶が上記1から4に該当する場合、これら認可業者の1社が発行する契約証書を、現地当局に提出する必要があります。

国際グループは、船舶が上記1から4に該当する場合に、その現地代理店(あるいはウルグアイ船籍の場合は船主)が署名すべきLasimar及びCINTRAの契約証書を検証いたしました。両社の契約条件は、国際グループの油濁事故対応契約に関するガイドラインに沿ったものであり、契約の下で生じる責任は、P&I保険のてん補範囲となっています。上記OSROの連絡先は以下の通りです。

GOLANTEXContact: Mr. Ariel CalderónEmail: ariel.calderon@golantexonline.com and info@golantexonline.com24 hours emergency phone numbers:+598 2900 2326+598 9531 3772+598 9531 3672LASIMARContact: Mr. Luis TabóEmail: operaciones@mecsa.com.uy24 hours emergency phone number:+598 9990 2496また本規則は、船舶が上記1から4に該当する場合、下記の書類を現地当局に提出することを求めています。 

  1. 船舶のP&I保険付保の証拠。これは船舶の加入証明書(Certificate of Entry)により証明できます。
  2. タンカーで2,000トン以上の持続性油をばら積み貨物として運送する場合、1992年の油による汚染損害についての民事責任に関する国際条約に基づいて船舶の旗国が発行する証書(CLC証書)
  3. 船主が上記OSROの1社と契約していることを証明するため、本規則で求める書式でOSROが発行した契約書 

従いまして、これらの要件が求められる船舶の船主は、本規則を遵守するために2月20日より以前に余裕をもってP&I保険更改をしていただくことが重要となります。特に船舶の現地代理店は、ウルグアイ水域内で本船が錨泊あるいは操業することを、当局へ申請するために24時間以上前に必要書類を準備できるようにする必要があります。

国際グループは引続き本規則を検証し、必要であれば追って情報をお知らせします。

しかしメンバーにおかれては、認可OSROとの契約締結を求める要件と共に、本規則が2015年2月20日に発効するという前提で準備をしていただき、必要に応じて当クラブにお問合せ下さい。

国際P&Iグループの全てのクラブが同様の内容の回覧を発行しています。

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Staff Author

PI Club

Date2015/02/16