回覧12/15 - 電子商取引(ペーパーレス)システム

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アウトライン

  • P&I国際グループは、Bolero (www.bolero.net)、 ESS (www.essdocs.com) に加えて 、e-title system (www.e-title.net/)の電子商取引システムの下で行った貨物輸送に関して生じた責任をてん補することを承認しました。
  • 国際グループはe-title systemの使用及び運用に伴う関連文書について法律面で広範囲にわたり検討しました。
  • クラブ・ルールで従来から免責となっている事柄については、引き続き紙ベースでのシステムの場合と同様の取り扱いとなります。
  • 本回覧は、クラブ回覧16/10及び06/13「電子商取引(ペーパーレス)システム」を参照しています。

組合員各位

電子商取引(ペーパーレス)システム

Electronic Shipping Solutions, Bolero International Ltd, E-Title Authority Pte Ltd. 

本クラブ回覧は、国際グループ(以下グループ)のP&Iクラブがe-titleTM solutionを承認したことをお知らせするものです。メンバーの皆様は、クラブ回覧16/10でご報告した通り、2010年2月まで、グループを構成するすべてのクラブ・ルールでは、ペーパーレス商取引システムの下で行われた貨物輸送に関連して生じた責任が、譲渡可能な紙の書類を使用した「通常の」紙ベースのシステムの下では生じなかったであろうと考えられる限り、電子的なものにより生じた責任は、特に除外をしていました。

2010年2月20日以降、まずグループがそのシステムを承認することを条件として、当該システムの下で行われた貨物輸送に関連して生じた責任がてん補されることとなりました。グループが承認した最初のシステムはElectronic Shipping Solutions (承認バージョンは DSUA 2013.1) 及び Bolero International Ltd (同the Rulebook/Operating procedures September 1999.) の2社のシステムでした。この2システムは引続き承認されています。さらにこの度、e-titleTM Solutionが電子(ペーパーレス)システムの承認リストに加わりました。

e-titleTMは、専門的に財産所有権の移転にフォーカスしており、船社、物流業者や仲介業者が提供する既存のウェブ・ポータルサイトを補完する安全なメカニズムです。同社のソリューション・サービスは、紙ベースのB/Lを必要とすることなくB/Lやウェイビルの電子取引を促進する法的枠組みによりサポートされています。詳細は同社ウェブサイト(www.e-title.net/)をご覧ください。 e-titleTM solutionで使用され運用される法的文書は、Electronic Title User Agreement (バージョン 1.2)です。この文書はグループが広範囲にわたり検討しております。

貨物輸送に関連して、従来からクラブ・ルールでてん補対象から除外されていた項目は、もちろん引き続きESS、BOLERO及びE-Titleにおいても、紙ベースのシステムと同様に除外されます。これらの除外事項には運送契約で定めた港あるいは場所以外での荷揚げ、あるいは先日付け又は後日付けで発行された電子書類や電子記録の発行、譲渡可能な電子書類や、電子記録の提示なしの貨物の引渡しなどが含まれます。つまり承認された電子商取引システムの場合では、当該取引システムのルールに従わない貨物の引渡しを意味します。

従来の電子システムと同様に、グループとしては、3社のシステムの運用に関する法的、実務的な利点あるいは問題についてメンバーからクラブにお知らせいただけると、これらシステムを監視する上で役立つことと思います。

グループの各クラブは、同様の回覧を発行しています。

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Staff Author

PI Club

Date2015/10/22