2017年2月期決算概要
2016年は当クラブにとって、再び堅調な年となりました。年度末に数件の大型クレームが報告されたにもかかわらず、堅実な保険引受けの結果と投資市場での好調なパフォーマンスにより、当クラブは9年連続で黒字を記録しました。
今年度のコンバインド・レシオは104%(為替損益を除外した場合)または100%(為替損益を含めた場合)と、当クラブの許容する目標範囲内であり、このようなクレームに対する当クラブのレジリエンス(復元力)を示しています。
加入船舶の質と安全性、および適切なリスク評価を含む規律ある保険引受けは、引き続き当クラブの戦略の鍵となる要素になっています。当クラブは原価で保険を提供することを目指しています。最近7年間にわたる平均コンバインド・レシオが100%であることから、一貫してこの目標を達成できていることがわかります。
また当クラブでは、可能な限り効率的にクラブの資本要件を管理する戦略を掲げています。これを達成することにより、メンバーの資金の保有を抑えることが可能になっています。当クラブでは、可能な限りメンバーに資本を還元するよう努めています。資本効率と終始一貫した引受け実績により、理事会は2015保険年度の予定保険料を3%減額することができました。5年間で当クラブが保険料の減額を行ったのはこれで3度目であり、減額分は総額2500万ドルを上回っています。
2017年2月20日現在、当クラブの自由準備金は4億5840万ドル、さらにハイブリッド資本は9940万ドルとなっています。
また、"
Review of the Year 2017" と併せて、理事会報告書及び決算書から抜粋した
Assets & Income 2017もご覧ください。