
船内の閉鎖された区画での死亡事故防止のための安全推進
乗組員や陸上の作業員が船内の閉鎖された区画に入ることにより、多くの人命が失われています。P&Iクラブ国際グループ(IG)は、事前に予防および保護措置を講じることなく、閉鎖区画に入るリスクに関し、危険を喚起する安全推進動画を制作しました。
国際P&Iグループについて
国際P&Iグループ(IG)を構成する13のP&Iクラブは、世界の外航船舶トン数の約90%にP&I保険を提供しています。
IG独自のグループ構造を通じて、各加盟クラブは競合関係にありながらも、互いに大型損害リスクをシェアするとともに、船主の責任や保険にかかわる専門知識を共有し、再保険契約を共同で締結しています。
IGの各加盟クラブはそれぞれ独立した非営利の相互保険組合であり、船主および用船者に対し、船舶の使用および運航から生じる第三者賠償保険を提供しています。各クラブは船主および用船者メンバーよって所有されており、その運営と活動は、メンバーから選出された理事会または委員会が監督しています。クラブの日常業務は、クラブ理事会・委員会が社内外から任命したクラブ管理者が遂行しており、管理者は理事会・委員会に報告を行っています。
各加盟クラブは、船員、船客等の人命損失や人身傷害、貨物の損失・損傷、油や有害物質等による汚染、船骸撤去、衝突および財物損害を含む幅広い責任をカバーします。各加盟クラブはまた、クレーム対応、法的問題に関するアドバイス、ロスプリベンションなど、メンバーに幅広いサービスを提供しており、海難事故の対応では主導的な役割を果たしています。

IG年次報告書
IGは2020年、COVID-19感染拡大による嵐を乗り切り、2021年は加盟クラブおよび海上保険業界全体が、日々変化する環境の中で、持続可能性をもってメンバーを支援していけるか、という課題に焦点をあてています。IGの議長、ポール・ジェニングスとCEOのニック・ショーは、2020年を振り返るとともに、2021年のIGの課題に取り組んでいます。
国際P&Iグループに関連したニュース
E-TITLE とR3 との契約は解消し、E-Title 電子商取引システムの法的枠組みの所有権はE-Title Authority Ptd Ltd に 復帰しました。
2022年3月17日、英国政府は、対ロシア制裁改正規則 (UK Russia(Sanctions) (EU Exit) Regulations) の明確化のため、一般貿易ライセンスを発表しました。
国際P&Iグループ、コンテナ損失の原因究明に関するプロジェクトに参加
2022/02/04
国際P&Iグループは、オランダ海事研究所(MARIN)のトップティア・プロジェクトのメンバーとなりました。このプロジェクトは特に超大型船に焦点を当て、様々なサイズのコンテナ船の海上事故によるコンテナ損失の原因を調査・査定する目的で発足しました。
回覧01/22: 制裁 - 最近の偽装行為による取引手法
2022/02/01
2010年以降、世界貿易の90%が海上輸送によるものであることを反映して、数多くの制裁措置が海運業とその関連産業に向けられてきました。本回覧の目的は、各国政府や国連などの国際機関による制裁体制に違反する活動を行う集団が用いている最近の偽装取引の手口について、メンバーの皆様に注意喚起を行うことです。
国際P&Iグループ ‐ 2022年度プールおよび再保険契約
2021/12/21
国際P&Iグループ(IG)は2022/23保険年度の再保険料率を発表しました。IGウェブサイトにて、本プレスリリース記事をご覧いただけます。市場環境の悪化と、すでに広く報道されておりますIGのクレーム・レコード悪化を考慮し、2022保険年度の再保険契約の更新にあたり、IGは再保険料の引上げに合意しました。
回覧08/21: シエラレオネからの微粉鉄鉱石輸送にかかわる液状化リスク
2021/10/07
シエラレオネから積み出される微粉鉄鉱石貨物について、積出港での規制監督の見落としや含水量の高い貨物による液状化と船舶復原力喪失のリスクへの懸念が高まっています。
2010年に開始されて以来、国際グループのP&I Qualification (P&I Q)プログラムは、海運業界で最も優れた専門コースの1つになりました。2020年にはコース受講と検定試験がオンラインで可能になったため、過去最多の657人がその年のP&I Q検定を受験しました。