USCG：新たにバラスト水処理設備（BWMS）を承認

米国USCGは「新型コロナウイルス- アップデート」と題された、Marine Safety Information Bulletin MSIB 02-20 (Change 1)を発表しました。USCGは、コロナウイルス感染拡大について、船員のうち1人でも過去14日以内にイランか中国（香港とマカオを除く）に滞在歴がある場合は、33 CFR 160.216の規定に基づく危険な状況だと述べています。上記に該当する場合は、遅滞なく最寄りのコーストガードCOTPへの届け出が必要です。

USCGは、ガス運搬船に設置されているガス警報器の脆弱性について警告(safety alert 02-20)を通達しましたので、お知らせいたします。

USCGの商船コンプライアンスオフィス(CG-CVC)は、MARPOL条約附則VIの施行に関するガイダンスをアップデートしました。今回のガイダンスでは、これまで記載されていなかった米国の2つの排出規制海域(ECA)におけるIMO2020年低硫黄燃料規制についての遵守や作業方法が追加されました。詳細は添付のECM Maritime Services.LLC's Client Alert 1-2020をご参照ください。なおCG-CVC Policy Letter 12-04 Change 1 はすでに撤回されておりますので、ご注意ください。

米国USCGは2020年4月9日、Marine Safety Information Bulletin (IMSB)にて下記の情報を発信しました。現在のCOVID-19の爆発的な感染拡大が原因で、サプライチェーンの混乱や労働力の確保が困難となっているため、バラスト水処理システム(BWTS)の導入や試運転等に遅れが生じています。USCGはこのパンデミックの影響を受けた船舶のため、米国バラスト水管理規制の下、BWTS導入期限を2021年4月1日まで延長する方針で調整しています。パンデミックのためにバラスト水処理システムの導入が非現実的になったと言える船舶は下記の措置が取られます。