Crew Health advice: 船員の歯科衛生

Trulli

船員の歯の健康が問題となることがよくあります。UK P&Iクラブでは、歯の緊急治療や乗組員の送還を必要とする案件を頻繁に目にしています。このようなクレームは、個々には高額クレームとはならないものの、頻度も多く乗組員の送還につながることもあり、船舶の安全な人員管理や船舶運航の遅延にさらに影響することとなります。船員はしばしば長期間の海上勤務で、定期的な歯科検診ができず、歯が治療されないままになってしまうことがあります。長い労働時間と最小限の運動で、カフェイン摂取量が非常に多くなり、非常に甘い飲み物や不健康なスナック、ニコチンの過剰摂取に繋がる結果となっています。このような状況で、口腔衛生を怠ると、歯肉疾患、虫歯および歯痛が容易に起こり得ることになります。歯痛は、軽度であろうと重症であろうと、外科的介入なしにはさらに悪化する可能性があります。ほとんどの船舶には痛みを緩和する処置のみがあり、短期的な救済となるものの根本的な解決にはなりません。これは船員のパフォーマンス、集中力そして健康に有害な影響を及ぼすことがあり、食事やその他日常的な活動にかなり影響することは言うまでもありません。歯周病は、かなり進行するまで気づかれないことが多いものです。これらには、下記の症状があります。
持続的な口臭
赤く腫れた歯茎
出血または柔らかい歯茎
噛むときの歯痛
歯のグラグラや知覚過敏正しい歯科衛生は、歯の健康を保つために非常に重要です。効果的な歯磨きは、歯から歯垢や歯石を除去し、空洞、歯肉炎、歯肉疾患、虫歯そして歯周病を予防します。船員は、口腔衛生を確実にし、歯科問題のリスクを軽減するために、以下の基本的な手順に従うことが推奨されます。1. 定期的に、特に長い航海の前には、歯科医の診察を受ける(少なくとも年に1回)。2. 1日2回、最低2分間の歯磨きをする。3. 歯ブラシを頻繁に交換する。歯ブラシの毛が広がっていないことを確認する。4. 歯の外側を静かに丸く動かして磨く。5. 歯ブラシの毛が歯と歯茎の両方を覆っていることを確認する。6. 歯の内側や裏側、歯茎の周囲を磨くことを忘れない。7. 毎日デンタルフロスか歯間ブラシを使用する。歯茎はこすらないようにする。フロスまたは歯間ブラシを使用して、歯の側面を上下に軽くこする。8. ブラッシング後に口をすすぐ。

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    2017/02/01

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PI Club

Date2017/02/01