04/08 - 2008保険年度再保険契約
2008保険年度
再保険契約国際グループの再保険契約は2007年度と同様の条件と仕組みで更改しました。グループのキャプティブ再保険会社であるハイドラの負担する部分を含め、グループの再保険契約にかかわる総コストは、約10%上昇しています。昨年同様、グループの各クラブ管理者は、過去の再保険クレーム・レコードを特に慎重に考慮し、各船種別の再保険レートを調整することで、総コストに対する船種毎の負担割合を算定いたしました。船種毎に規定した再保険料率はグループのすべてのクラブで同じレートを適用いたします。
2008保険年度プールクラブ・リテンションは引き続き700万ドルで、グループのプールも従来どおり2つの層で構成されます。 つまり700万ドル 3000万ドル(ローワー・プール)と3000万ドル 5000万ドル(アッパー・プール)となっています。アッパー・プールに割当てられる保険料は積み立てられ、グループ・キャプティブのハイドラに支払われます。ハイドラは、グループの超過再保険契約の第1層である5,000万ドルを超える5億ドル分の25%にあたるグループ共同保険分に対する再保険を引受けます。
オーバースピル・プールクレームが万一20億5千万ドル(つまりグループの超過再保険契約の限度額)を超えた場合、その超過額あるいはオーバースピルと呼ばれるクレームはグループ・クラブでプールされます。このオーバースピル・クレームに対するグループ・プールの総限度額は、従来どおりグループ・プールに加盟するクラブの全船舶についての、1976年船主責任制限条約における物的責任制限金額の2.5%相当額となっています。
メンバーは従来どおりルール第22条に従い、究極的にオーバースピル・コール、つまり加入船舶の条約上の責任限度額の2.5%までの支払責任を負っているということになります。2008年度は、グループは各クラブに代わりグループ超過再保険を超えた10億ドル分のオーバースピル・クレームについて再保険契約を締結しました。同再保険は、各クラブがそれぞれのメンバーからオーバースピル・コールを徴収する必要性を少なくするために全グループ・クラブに適用されます。
油濁制限保険約款第5条B項(ii)に従い、理事会は2008年2月20日グリニッジ標準時正午12時をもって、油濁に関する一切のクレームに対してクラブが責任を負う金額の総額は、賃借人もしくは裸用船者以外の用船者でない船主、もしくはその代理人により加入した船舶に関しては、一出来事当り10億米ドルといたします。
船客及び船員に対するてん補限度額保険約款第5条B項(iii)に従い、2008年2月20日グリニッジ標準時正午12時をもって、クラブが一切のクレームに対して責任を負う金額の総額は、賃借人もしくは裸用船者以外の用船者でない船主もしくはその代理人により加入した船舶に関して、船客の責任に関しては一出来事あたり20億米ドル、船客及び船員の責任に関しては一出来事あたり30億米ドルといたします。
P&I戦争危険付保2008保険年度のP&I戦争危険特別担保についてはクラブ回覧
02/08をご参照ください。
合衆国油濁危険 - タンカー追加保険料2008年度の追加保険料の詳細はクラブ回覧(Ref:
03/08)をご参照下さい。