UK P&Iクラブ理事会がエディンバラで開催されました。
独立専門家のレイチェル・ハイアム氏によるサイバーリスク・ワークショップに理事が参加しました。レイチェル氏は、CIO/CTOとしての豊富な経験を有しており、WPP社やBT社、そして最近ではM&S社といった企業に勤めていました。彼女は、昨年広く報道されたM&S社に対するサイバー攻撃においてITシステム全般の復旧責任者でもあったことから、現在のサイバー情勢についてコメントできる独自の立場にあります。メンバーは、サイバー攻撃に対する防衛力を高めるだけでなく、サイバー攻撃が実際成功したときに、業務中断を最小限に抑え、迅速に復旧できるように、企業が取ることができる主要な対策に関するレイチェル氏の見解に興味を示していました。このワークショップでは、メンバーおよびクラブの双方にとって有意義な提案や洞察、重要な示唆が得られました。今後数週間のうちに、メンバーの皆さまにフィードバックを共有できるものと期待しています。
メンバー委員会は実りある会議を開催し、その成果の一部を以下に要約します。
進化するリスク
当クラブおよび国際グループが、業界団体およびコンテナ業界と連携し、ナードルやプラスチックペレットの輸送から生じる損害をよりよく理解し、損害を抑制するために取っている措置についての議論に理事が関心を示しました。
TTクラブとの合併
当クラブCEOおよび理事長は、TTクラブとの合併の進捗について、最新情報の詳細を共有しました。合併プロセスは順調に進んでおり、主要なワークストリームは全体のプロジェクト計画に沿って進展しています。両クラブとも、2027年2月20日に合併完了の目標に向けて協議を継続しています。
財務状況のご報告
当クラブは、通期の保険収益が当初の財務予測と一致する見通しにもあります。過年度のクレームは想定範囲内で推移しています。2026年の年初にプールクレームが活発に発生しておりましたが、クレームコストは年度初来の予想範囲内にとどまっています。年度末に向けてプールクレームが急増するのが通常ではあるものの、予期せぬ深刻なクレームが発生しない限り、当クラブの財務パフォーマンスが予測範囲内に収まると見込んでいます。メンバー委員会は通期の投資収益見込みについても報告を受けました。保守的な資産構成にもかかわらず、投資市場の好調を受けて、当初予測および中間見直し後の予測を大幅に上回る見通しであることが示されました。全体として、クラブの自由準備金が今年大きく増加する見込みです。
再保険
国際グループおよび当クラブ独自の再保険プログラムの見直しが行われました。メンバーの皆様には、安定した価格設定の枠組みの中で、国際グループによる補償額が増加できたことを評価いただいているものと思います。最近のクレーム傾向により、船種ごとの費用配分の変更についても議論がありました。過去5年間において、コンテナ船がプールクレームおよび再保険クレームの大部分を占めている状況です。
クレーム
クラブ理事は、クラブに影響を及ぼした最近の重大なクレームの概要、ならびに近年の注目度の高いプールクレームについて説明を受けました。理事たちは、X-PRESS PEARLの事故の今後の見通しについて、一定の楽観的な見方が示されたことを喜ばしく受け止めました。
安全およびリスクマネジメント
当クラブのSafety & Risk Management ダイレクターは、船上におけるサイバーリスクに対する意識向上のためにクラブが行っている活動について報告を行いました。当クラブはサイバー専門家であるCyberOwlと協力して、サイバーセキュリティ向上のために船上で利用できるアドバイスと資料を取りまとめました。これらの資料は当クラブのウェブサイト、または以下のリンクよりご覧いただけます。 https://www.ukpandi.com/manage-risks/loss-prevention/cyber-risk-management/.
決議
理事会は、P&I戦争危険特別担保、生化学兵器等危険の追加担保、および油濁危険の10億ドルのてん補限度額について、3つの決議を行いました。2026保険年度におけるロシア、ウクライナおよびベラルーシの除外地域に関連する危険の復活担保の限度額につき1億米ドルから1.25億米ドルに引き上げられた以外は前年度から変更ありません。この3つの決議の詳細は回覧02/26をご覧ください。
2026保険年度ルール
理事会による決議の承認を受け、2026保険年度のクラブルールが確定し、ウェブサイトで確認いただけます。




