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海運業界はこれまでになく高度に「接続された」環境へと変化しています。現在、より洗練された遠隔アクセスやサポートを実現するため、船舶システムの接続性向上やデジタル化が急速に進んでいます。しかし、その接続性の向上に伴い、船舶や乗組員にかかわる脆弱性も高まっています。 

船上システムのサイバーリスク管理においては、人的要因が非常に重要な役割を果たしていることが明らかになっています。多くのサイバーセキュリティ事故は、意図的または非意図的な人的ミスに起因し、結果として脆弱性を生み出しています。当クラブでは船主や運航者に対し、その船員と陸上チームの双方がサイバーリスクへの意識を高めていくよう促しています。意識がより高まれば、運航上のサイバーリスクは大きく変わります。

DNVグループの一員であるCyberOwl社は、海運および洋上資産向けに、サイバーセキュリティ保護、監視、さらに24時間365日の事故対応サポートを提供しています。


Risk Focus: 船舶のサイバーセキュリティ- 乗組員へのガイダンス

UK P&IクラブはCyberOwl社の協力のもと、『Risk Focus:船舶のサイバーセキュリティ』を新たに発行しました。本書は、乗組員向けに編纂されており、船内システムにおけるサイバーリスク対策について、乗組員が理解しやすく、実践しやすいガイダンスとなっています。また、近年におけるサイバー攻撃の増加傾向、業界が直面している主要なリスク、および、これらのリスクに対処するうえで、業界標準が果たしている役割について簡潔に紹介しています。
 

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「サイバー不安全行動の7つの大罪」ポスターおよびステッカー 

サイバーハイジーン(セキュリティ対策の基本)を維持することは、船上システムのサイバー安全確保に大きく寄与します。乗組員はこの取り組みにおいて重要な役割を担っています。サイバーハイジーンを良好な状態で確保するため、「サイバー不安全行動の7つの大罪」それぞれに対して、乗組員が従うべきルールが定められており、これに従うことで船上システムのサイバーリスクを大幅に低減することができます。このポスターでは、各「大罪」は、警戒を促すための“サイバーモンスター”として表現されています。

以下より「サイバー不安全行動の7つの大罪」ポスターをダウンロードしていただけます。

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FREE PRINTS

「サイバーモンスター」ポスターの印刷版および追加のステッカーをご希望の場合は、申請フォームにご記入ください。内容はCyberOwl社へ送信され、手配されます。

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専門家に聞く:サイバーリスク管理

海運業界のサイバーリスク対策は、IMOが2021年に既存の安全管理システム(SMS)へのサイバーリスク管理の組み込みを義務化して以来、大きく前進しました。海運業界がデジタルツールの導入と接続性の向上を進めるにつれ、業務効率が向上する一方で、新たなサイバー上の脆弱性が明らかになってきています。今回の「専門家に聞く」では、Capt. Akshat AroraがCyberOwl社のDaniel Ng氏と、サイバー脅威がどのように進化してきたのか、また、業界におけるサイバー脅威に対する対処や備えについて議論しています。

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FAQ's

サイバーリスクとは何ですか?

サイバーリスクとは、電子システムやネットワークに対する障害や攻撃によって生じる、損失・損害・業務中断のリスクを指します。これには、ハッカーによる攻撃、ウイルス、サイバー攻撃、ネットワークの停止、データ漏洩などが含まれます。海運分野においては、情報やシステムが改ざん・消失・侵害されることで、運航、安全、またはセキュリティに関する機能不全を引き起こす可能性があります。

海運業界においてサイバーリスクはどのように発生するのでしょうか?

船舶が航行、推進、通信などのシステムにおいてコンピュータやソフトウェアを利用している場合、サイバーリスクが発生する可能性があります。ECDIS(電子海図表示情報システム)、AIS(自動識別装置)、GPSなどのシステムはサイバー攻撃の対象となり得ます。これらの攻撃は、ネットワークへの侵入やウイルスに感染したデバイスの接続などを通じて発生する可能性があります。こうした攻撃により、航行、船体の安定性、貨物の運用、安全管理が損なわれる恐れがあり、結果として衝突事故、負傷、物的損害、海洋汚染、さらには船舶の沈没といった重大な事態を引き起こす可能性があります。

サイバーリスクはP&I保険の補償対象外ですか?

いいえ、一般的にサイバーリスクは、UKクラブのルールや国際グループのプーリング協定の下では、P&I保険の補償対象から除外されていません。ただし、サイバー攻撃がテロ行為や戦争行為とみなされる場合、または承認されていない電子取引システムに関連する場合には、補償除外が適用される可能性があります。

P&I保険におけるサイバーリスク補償に例外はありますか?

はい、一部のクレームについては、ペーパーレス取引や戦争リスクに関する特定の規定により、補償対象外となる場合があります。例えば、承認されていない電子取引システムに起因する責任や、戦争リスク補償の枠組みにおいて、損害を与える手段としてのコンピュータウイルスによって生じた損失は、補償に含まれない可能性があります。

サイバー攻撃が戦争リスクとして補償対象外と分類された場合はどうなりますか?

サイバー攻撃が戦争行為またはテロ行為とみなされた場合、通常のP&I保険の補償対象外となります。さらに、特にコンピュータウイルスが原因の場合には、主要な戦争リスク保険においても補償対象外となる可能性があります。

クラブのP&I戦争危険特別担保にサイバーリスクは含まれますか?

UKクラブは、5億米ドルのExcess War Risks P&I Cover (P&I戦争危険特別担保)を提供していますが、これにはサイバーリスクと生物・化学兵器リスクに関する複合的な除外条項が適用されます。そのため、コンピュータウイルスや特定の兵器によって引き起こされた損失については、補償の対象外となります。