UK P&Iクラブは、船主責任相互保険であり、クラブ・メンバーを代表するメンバー委員会およびクラブ理事会によって運営されています。メンバー委員会および理事会は、サステナビリティの問題に対して責任を負っています。
当クラブは、事業のすべてのレベルからの提言も取り入れつつサステナビリティへの包括的なアプローチを採用するよう努めてまいりました。当クラブでは、サステナビリティに関する方針及び目標の設定と実施を任務とするサステナビリティ・インパクト・グループと、その方針や目標を当クラブの政策や目標と整合性を保つことを任務とするサステナビリティ運営グループが結成されています。
当クラブは、英国内およびオランダとバミューダの子会社において、すべての現行法や規制を遵守しています。当クラブはまた、将来予想される規制や法律に対応できるよう、先を見据えた事業計画を立てています。詳細は、年次報告書、サステナビリティ・レポートおよびその他の開示情報に記載されています。
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Latest news and other guidance
船舶の脱炭素化へのロードマップ
2023/09/21
球温暖化は、今日世界が直面している最も深刻かつ複雑な課題の 1 つです。温室効果ガス (GHG) の排出レベルを削減し、気候変動の最も壊滅的な影響を回避することが緊急に必要です。本記事では、船主や管理者が直面する最新の問題や課題について考察いたします。
船舶燃料としてのアンモニア
2023/08/23
世界の海運業界は岐路に立たされており、より環境に優しい燃料への転換による二酸化炭素排出量の削減が急務となっています。そこで、アンモニアが船舶燃料の有望な候補として浮上してきました。船舶設計者、船級協会、造船所を含むコンソーシアムも、アンモニア燃料船の基本設計について発表しています。 本記事では船舶燃料としてのアンモニアの将来性や、カーボンフリー代替燃料の導入によって開ける海事分野の変革について考察しています。また、アンモニアを船舶燃料として導入する際の安全上の注意点や技術的な課題もまとめています。
MEPC 80:概要
2023/07/27
海洋環境保護委員会(MEPC)は2023年7月3日から7日に、ロンドンにて第80回海洋環境保護委員会(MEPC 80)を開催しました。 今回の会合では、2023年温室効果ガス(GHG)排出削減戦略は全会一致で採択されましたが、国連による2050年までのネットゼロ戦略との整合性は確保されませんでした。 今回採択された決議MEPC377(80)では、2023年GHG削減戦略の実行にあたり発展途上国が直面する課題を明示し、海運業界の完全な脱炭素化への移行が公正かつ公平であることの必要性が示されました。
グリーンシッピング:ゼロエミッション燃料
2023/07/17
前回の記事では、ネットゼロの実現に向けた業界の動きにおいて、燃料転換が果たす役割について説明しました。 今回の記事では、業界が脱炭素化を実現する上で潜在的な道筋と見ているゼロカーボン燃料に焦点を当てています。 燃料転換へ向けた動きは進んでいるものの、パリ協定の目標気温に沿って2050年までに海運の脱炭素化を実現するためには、2030年までに国際海運燃料の5%、国内海運燃料の15%をゼロエミッション燃料に転換する必要があると推定されています。