UK P&Iクラブは保険引受けとリスク選考について規律あるアプローチを重視しており、引き続きコンバインド・レシオを100％あるいはそれ以下にすること目指しています。アンダーライターの目的は、他のすべてのクラブ・メンバーがもたらすリスクと比較して、各メンバーが支払う総保険料が、そのメンバーのリスクに応じた適正価格を表していることを目指しています。全体的にクラブは、保険引受けプロセスによって、当クラブの必要とする資金を生み出す必要があります。
このプロセスは長年にわたり開発されてきました。当初からその目的は変わりませんが、可能な限り公正な結果を達成するためにアンダーライターが使用する技術は、時を経て進化してきました。UK P&Iクラブが誕生した19世紀、メンバーは船舶のトン数につき同じ保険料を支払っていましたが、より公平性を実現するため、アンダーライティングのプロセスは今日まで改善が続けられています。多くのメンバーは、許容損害率 (Acceptable Loss Ratio) など、将来のリスクを評価する際にアンダーライターが利用する概念には詳しいと思いますが、ここでは理事会が策定する方針の方向性や支援の下で、ポリシーやアンダーライターが現在行っている実務をご説明します。
