回覧5/19: 英国のEU離脱(Brexit)最新情報 - UK P&I Club N.V.
アウトライン
- 当クラブは現在、オランダにおいて事業免許を取得したことにより、引き続き欧州経済領域(EEA)内でP&Iリスクを引き受けることができます。
メンバー各位、
英国の欧州連合からの離脱(BREXIT) - THE UK P&I CLUB N.V.
背景
2016年に英国が欧州連合を離脱すること「Brexit」を決定したことを受け、UKP&Iクラブは、欧州経済領域(EEA)内のクラブメンバーに対するカバーを提供するため、オランダに新たな欧州子会社を設立することを発表しました。
当クラブは、ロッテルダムにある子会社、UK P&I Club N.V.(以下「UKNV」)が、オランダ国立銀行からオランダにおける事業許可を取得しており、EEA内での保険引受の準備ができていることをお知らせいたします。
EEA内におけるリスク
EU法規則の下で、P&Iリスクがあるかどうかは、次のように判断されます。
- 船主加入 - 船舶の旗国による
- 用船者加入 - 加入時に船舶が特定可能である場合は、船舶の旗国による。 それ以外の場合は、用船者の所在する国による
Brexitがメンバーに与える影響
EEA内でのリスクがないメンバーは、Brexitの影響を受けないので、引き続きロンドンのホールディング会社であるThe United Kingdom Mutual Steam Ship Assurance Association(Europe)Limited("UK(Europe)Limited" )に付保し、加入証書を受け取ることになります。
Brexitの日付より前に締結されたUK(Europe)との契約に基づいてEEA内でのリスクに保険をかけたメンバーは、Brexit後もこの契約に基づいて、これまでと変わらない証書発行とクレーム対応を提供する保険が付保されることになります。いずれは、これらのリスクはUKNVに移転されるか、要求によりあれば現地EEA規制当局と合意された取り決めに従って行われる可能性があります。そのような措置は、メンバーがクラブから受けるサービスには影響しません。
Brexitの日以降に締結されたクラブとの契約に基づいてEEAリスクを付保するメンバーは、UKNVに付保し、UKNVから加入証書を受け取ることになります。
EEAリスクに関してUK(ヨーロッパ)の加入証書を所持しているが、Brexitの日付以降に加入条件の変更の追約書(Endorsement) が必要となるメンバーには、UK(ヨーロッパ)の証書をキャンセルした上で、UKNVの証書が再発行されます。
Brexitが大幅に延期された場合、UKNVはBrexitの日を待つことなく、EEAリスクの保険引受開始を決定することがあります。
スプリットフリート
EEAと非EEA籍船の間で分割されたフリートは、保険レートの目的で1つのフリートとして扱われます。
連絡先
クラブメンバーに対する通常のクレーム対応と保険引受の連絡先は変わりません。 引受および請求の連絡先がロンドン以外のオフィスにあるメンバーは、Brexitの後もこれらの連絡先を引き続きご利用いただけます。
スタンダード&プアーズは、クラブの既存の格付けにUKNVを対象に含め拡大すると思われます。
以上
UK P&Iクラブ 日本支店