回覧01/23: 電子商取引(ペーパーレス・トレーディング)システム-TradeGoの承認

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EssDOCS, Bolero International Ltd, E-Title Authority Pte Ltd, Global Share S.A. (edoxOnline platform) WAVE (WAVE Application), CargoX, TradeLens (TradeLens eBL), IQAX Limited (IQAX eBL), Secro Inc. (Secro) および TradeGo PTE. LTD (TradeGo eBL) の承認

本回覧は、P&Iの国際グループがTradeGoの電子商取引システムを承認したことをお知らせするものです。

回覧16/22にてお知らせした通り、2010年2月まで、すべての国際グループ加盟クラブの約款では、すべての電子商取引システム(ペーパーレス・トレーディング・システム)の使用によって生じた貨物の運送にかかわる責任について、紙の船荷証券、すなわち譲渡可能な紙の文書を使用する場合には生じなかった責任については、てん補の対象外としていました。

2010年2月20日以降は、電子商取引システムの使用によって生じた貨物運送に関する責任は、国際グループが事前に承認したシステムに限り、てん補の対象となっています。これまでに、国際グループは、EssDOCS、Bolero International Ltd.(具体的には、the Rulebook/Operating procedures September 1999)、E-Title、edoxOnline、WAVE、CargoX、 TradeLends(TradeLens eBL)、IQAX Limited、およびSecroを承認しています。そしてこの度、新たにTradeGoが国際グループ承認システムとして加わることになりました。

TradeGo eBLのプラットフォームは、電子船荷証券やその他の貿易文書について、リアルタイムかつ暗号化・認証化された譲渡を可能にする、ブロックチェーン技術で構築されています。ユーザーは文書の発行、署名、裏書、譲渡、修正および提示を、システム上で安全に行うことができます。TradeGoは従来の文書の譲渡と同じ手順で、電子文書の即時譲渡を可能にしています。TradeGo eBLは、シンガポール法人であるTradeGo PTE. LTD.によって所有されています。

TradeGo eBLの使用に関する法的文書や使用条件は、2022年12月15日付のTradeGo User Agreement Version 1で規定されています。この文書は国際グループが確認の上、承認しています。

国際グループ加盟クラブの約款では、貨物の運送に関するその他のてん補除外規定は、承認済みのすべての電子商取引システムに対して、紙の船荷証券と同様に適用されます。これら免責事項の中には、運送契約で定めた港または場所以外での貨物の荷揚げ、先日付または後日付の電子文書/記録の発行/作成、譲渡可能な電子文書/記録の提示なしでの積荷の引き渡しが含まれており、承認された電子商取引システムを使用した場合であっても、当該システムの規則に従わない積荷の引き渡しによって生じた責任なども、てん補から除外されます。

国際グループとしましては、電子商取引システムを使用しているメンバーの皆様に、システムの運用に関する法的、実務的な利点や問題点について、当クラブにお知らせいただけると、これらシステムを監視するうえで役立つことと存じます。

国際グループのすべてのクラブは同様の回覧を発行しています。

  • 2023 01 Electronic (Paperless) Trading Tradego 123 KB

    2023/01/27

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  • UK Circular 01-23 25 KB

    2023/01/26

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PI Club

Date2023/01/26