日本メンバーのためのニューズレター "Lookout"
トーマス・ミラーのP&Iチームは、日本のメンバーや海事関係者に影響を与える現在の様々な問題について、P&Iに焦点を当てた記事を“Lookout”というニューズレターで配信しています。これらの記事についての詳細、または、まだ扱われていないトピックを希望される方は、弊社、東京または今治事務所にご連絡いただければ幸いです。
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制限海域における安全航行:事故を回避するための実践的なガイド
2021/07/16
近年、乗組員の継続的な訓練、さまざまなBRMコース、徹底した手順、事故の研究などにもかかわらず、運河、狭い水道、河川などの狭い水路での事故(衝突や座礁)は、頻度も規模も減少していません。本稿の目的は、過度の速力、船の輻輳、パンデミックの圧力など、多くの原因を分析することではありません。目指すのは、船舶の困難な状況を防ぐために、乗組員と陸上職員の両者に対して実践的なアドバイスを与えることです。
閉鎖区画入域の事故
2021/05/12
船内における閉鎖区画での事故は、船舶の運航、管理における長年の大きな課題の一つです。本稿では、船内における閉鎖区画での事故を紹介し、再発防止へどのような対策を取るべきかを検討したいと思います。
FAQ - ホールド準備と洗浄
2021/04/09
ホールド準備はばら積み船運航の中でおそらく最も重要な部分でしょう。もし、それが適切に行われないと、重大なカーゴクレーム、遅延、追加洗浄、検査費用、さらには オフハイヤー紛争に発展し得ます。
ホールドクリーニング: 法的問題
2021/04/09
次の積載貨物のためにカーゴホールドを準備する作業は、入念な計画と実行を伴う重要な作業です。適切な準備を怠ることは、汚染、浸水あるいは数量不足に対するクレーム、更には契約上の紛争に至る可能性があります。関係者は、傭船契約上、カーゴホールドが洗浄度や準備においてどこまで要求されているか正確に理解しておく必要があります。
航海計画策定と堪航性(その2)(Torepo号座礁事件)
2021/03/10
2020年3月、英国控訴裁判所はCMA CGM Libra号の座礁事故に関し、厦門港出港前の航海計画が不備であったとして、座礁時堪航性が無かったという非常に注目すべき判決を言い渡しました。
汚損貨物の海上投棄に関する考察
2021/02/10
この記事は、国際的な海洋温暖化防止のための規制、損傷した船上貨物を海洋投棄することに関連し海運業界で行われている問題解決への取り組み、そしてこれらの問題に対する日本の対応を取り上げたものです。
AMSAによるPSC-ECDIS関連拘留
2021/01/12
ECDISの使用にあたり、航海者たちにとってどのような点が問題なのか、具体的に知る必要があると思います。現在世界中で運航している船舶の現状について、ECDISの使用に関する問題点を抽出したいと思います。
ECDIS関連事故とヒューマンエレメント
2021/01/12
SOLAS 第V 章第19 規則により、2012年より導入されたECDIS(Electronic Chart Display and Information System ; 電子海図情報表示装置)は、2018年全ての船舶の搭載が義務化され、従来の紙海図に変わり、ECDISを使用した新たな航海が始まりました。